平田恵子の ABC南風
    
Vol. 7 Gado-gado (ガドガド=温野菜のピーナッツソースサラダ)
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 店は、村で一件だけの郵便局の前にある。1階の店先に並べられたおいしそうなパンやケーキ類をちらと物色して、階段を上っていくと、中二階のフロアにはゆったりしたソファがあり常連客らしきがくつろいでいる。ここは横目で流して、通りが望める2階へ。何となく同じ席に座り、食事後に絵はがきを描いて、帰りに投函する。
 
 ほぼ10年来変わらない、ここでの行動パターンだ。オーダーもなんとなくが決まっており、オーガニックを売りにするこのレストランで何を頼んでもあまりハズレないのだが、3種類くらいを循環していてる感じ。そのうちのひとつがガドガド、あとはナシ・チャンプル、ピザ。今年はタコスにも挑戦し、まぁ正解した。


 まずはビンタン・ビールが、やってくる。ボーイ君は、おもむろに、バナナの葉を丸くカットしたコースターを敷きそのうえに、緑のボトルをそっと置いてゆく。  
 
 コップの下にも、バナナのコースターだ。この演出がバリ・フリーク泣かせで、私は料理の3倍は気にいっている。 いっしょに、カリカリ系のつまみが出てくるのも、痙攣しそうにうれしい。

 しばらくしてガドガドが届く。ピーナッツソースを絡めて食べるインドネシア風温野菜サラダのことで、青菜、じゃがいも、にんじん。もやし、インゲン豆などの茹で野菜に、ゆで卵、揚げ豆腐、テンペ(インドネシア風の板納豆)などが、彩りよく盛られている。 

 しんなりした青菜と固めのにんじんをフォークですくって、口にいれると、溶け込んだピーナッツの甘さが香るソースと混ざりあい、妖しくも独特のおいしさが広がる。そのトロトロを喉の奥におしこんだら、カリッとしっとりの食感を合わせもつ揚げテンペを舌先にのせていく。それでも上あごに、ねっとりしたピーナッツ風味のコクが張り付いているので、これをビールで洗い流していくのだ。
 
 ヘルシーだけど食べ続けていると飽きがきそうだったので、"Dik, minta sambal, ya. (サンバルちょうだい)" となった。サンバルは、唐辛子と各種スパイスを合わせたチリソースでインドネシア料理の定番調味料。市販品をテーブルの上においている店も多いが、味自慢の店ではたいてい自家製を作っている。ボーイ君がお盆にちょこんと置いてもってきたサンバルは、もちろんホームメイドで、深い赤が辛そうでおいしそう〜。これまたバナナの葉で器用に折られた小舟に入っていた。この演出に、また感激するする私。食欲が、がぜん刺激されていく。


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