 |
平田恵子の  ABC南風Vol. 24 X'mas（エクスマス＝クリスマス） |
レンタル衣装｜通訳・翻訳｜旅行｜武道｜インドネシア語検定
【おことわり】
インドネシア語のアルファベットxはeks（エクス）と読むが、xで始まる単語がないため、今回は英単語のX'masで話をまとめた。
X’masをバリで迎えたことが何度かある。島民の90％がバリ・ヒンズー教であり、村人の生活にクリスマスは全く関係ない。この日は世界中から集まった観光客を狙った商戦クライマックスデーというところだ。流行りのおみやげ屋やブティックではクリスマスセールのディスプレイに余念がなく「MERRY X'mas」などのポスターやツリーも飾ってあり、♪赤鼻のトナカイも流れてムードを盛り上げている。
 |
ホテルのレストランでも、クリスマスのスペシャルディナーを用意しているところはかなりあった。“Selamat Natal 25 Desember!（メリークリスマス！）”と笑顔でお客を迎えれば、財布のひもは自然とゆるんでしまうというわけだ。ふだんなら、ビンタンビール１本を頼んで終わるところを、“Kalau begitu, minta anggur putih satu botol, ya!（じゃあ、白ワインを１本もらおうかしら）”などとなってしまう。それから “Hari ini ada masakan istimewa, Bu. Babi guling dan bebek betutu juga tersedia. （お客さま、今日は特別にバビグリンとベベ・ベトゥトゥも用意してございますよ）”などの言葉に反応してしまうこともあった。”Bagus, ya! あら、すてき” |
バビグリンは、バリの祭礼料理で最高のごちそうとされる子豚の丸焼き。ベベ・ベトゥトゥも贅沢な祭礼料理であり、これはあひるの腹に内臓のすり身と塩、唐辛子やスパイスや香草をたっぷり詰め込んで、それをバナナの葉っぱに包み込んで蒸し焼きにしたもの。これにサンバル・バリ （刻み唐辛子とにんにくをココナッツオイルで炒めたタレ）とカチャン（バリの小粒ピーナッツ）とともに食べるのが一般的。お祭りの日に知り合いのバリ人家庭でご相伴に預かるか、専門店に行かないとなかなか食べることのできない料理である。
連れは豚を、私はあひるを頼んで、ピーナッツをかじりながら、“Rasanya agak aneh!（なんか調子狂うね）”と料理のスパイシーさに汗を拭き拭き、たんぼとやし林の風景を眺めながらクリスマスを過ごすというのも、バリならではである。デザートにでてきたココナッツケーキには、暑苦しい服を着込んだサンタクロースの人形がのっかっていた。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
■平田恵子さんの絵本が出版されました。
キレイになるバリ絵本 SEXY BALI 入門 彩流社 １９００円
長年のバリ通いから確信に至った、女性がキレイになるポイントをあれこれ。構成は、島の女のキレイの基本、リゾート女のセクシーの秘密、バリ名所で感動力アップ他。バリらしい絵と体験エピゾードでまとめています。
書店にない場合は、http://www.sairyusha.com/ネットからご注文いだだけます。送料無料です。
平田恵子さんの詳しいプロフィールについてはこちら♪
>>>http://www9.ocn.ne.jp/~sexybali/index.html
■平田恵子さんのコラムは毎月数回発行のINJメールマガジン（INJメルマガ）にてご購読いただけます。購読ご希望の方は、住所、氏名（フリガナ）、電話番号、メールアドレスをinfo@injcc.comまでご連絡ください。登録完了後に発行されたINJメルマガからご購読いただけます。