国内交通機関
Domestic Transportation
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インドネシアの国内交通には次のようなものがあります。

国内線航空  フェリー・船  列車  タクシー・ハイヤー  長距離バス ジャワ島のトラフェル(ミニバス) 
バリ島のベモ(ミニバス) バリ島のシャトルバス(ミニバス) ベチャ(人力輪タク) バジャイ(三輪タクシー) 
オジェック(バイクタクシー) ドッカル(馬車) レンタカー・チャーター車


■国内線航空


日本にも乗り入れをしているガルーダインドネシア航空のほか、メルパティ・ヌサンタラ・エアウエイズ、ライオンエアー、アダムエアーなど多くの航空会社が運航しています。ガルーダインドネシア航空以外は、運賃は安いのですが、機体のトラブルやスケジュールの変更・運休が多く、避けた方が無難です。



■フェリー・定期船


 フェリー、定期船など「海上交通」は昔から島嶼国家であるインドネシアの人と物流の「要」でした。島と島を結ぶフェリー、スマトラ〜ジャワ、スラバヤ〜マドゥラ、バニュワンギ〜ギィマヌクなどの利用客の多い路線は、1日中頻繁に往復しています。小さな島々を結ぶ定期船は、現地でスケジュールを確認しましょう。チケットは港の事務所で購入しますが、船内で集めて回るケースもあります。辺境の島などを旅する時は、船内に食べ物や飲み物を持ち込む方がよいでしょう。

■国営ペルニのフェリー

 国営ペルニは、現在、アチェ州、ベンクル州、ジョグジャカルタ特別州を除く24州にある92の港を20艘の大型客船で結んでいます。スケジュールは年間を通じて決められ、2週間をワンサイクルとして運行されており、ドックに入る予定も明記されています。たとえば、リンジャニ号はスラバヤを月曜日に出発し、アンボン、ウジュンパンダン、ジャヤプラ、バンダ、バウバウなどの港に寄港し2週間後の月曜日には、またスラバヤに戻ってくる、という具合です。

■国営ペルニのフェリー料金

 料金は行き先やクラス(1〜3等まで)によって異なります。3等は大きなベットを5つに仕切ったものがずらっと並ぶ大部屋。2等は、2段ベット2つ設置されている4人部屋。1等は、ツイン・ベットルームに机やバスルームも付いているホテル並みの設備です。ペルニの運行予定表は、ジャカルタ・アンカサ通りにあるペルニ本社を始め、各港にあるペルニの支社に置いてあります。予約、発券も行っているので問い合わせてみましょう。飛行機などと比べて、比較的安価な運賃のペルニは利用客が大変多く、混み合っているので、予約はしておいたほうが良いでしょう。


インドネシア国営船舶(ペルニ)ジャカルタ港発着時刻表


■列車

■ジャワ島の列車

 インドネシアの鉄道は、国営鉄道公社プルムカ(PERUMKA)によって運営され、ジャワ島のほぼ全域とスマトラ島の一部の地域を網羅しています。

 列車の種類は、ウタマ(急行/特急)とエコノミ(普通)の2種類です。エコノミは主に通勤・通学などの目的で利用されておりますが、古くて設備が悪く、ドアの付いていない車両もあり、外国人にはお勧めできません。しかし、特急列車は車体も新しく、ゆったりとしたシートとサービスで、快適な列車の旅が楽しめます。列車の路線網が充実しているジャワ島内の都市の移動は、特急列車が便利です。

■列車の種類とサービス

 急行は全席指定で冷房完備、リクライニングシート、ビデオ放映サービス付きのエグゼクティブクラスと冷房のないビジネスクラスがあります。
 特急はスペシャルクラスとエグゼクティブクラスの2種で全車両冷房完備。料金はそれぞれの列車の種類、クラスによって設定されており、同じ目的地でも、クラスによって何倍も料金に差があります。
 急行と特急列車には、食堂車を連結しており、食事は注文を取りにきて、座席まで運んでくれます。ナシ・ゴレン(焼き飯)、ナシ・ラムス(数種類のおかず添えご飯)、インドネシア風ステーキなど数種類の食事メニューと各種飲み物を取りそろえています。
 最近は新型車両を導入した特急列車、ドゥイパンガ号(ジャカルタ〜ソロ間)、アルゴ・ブロモ号やアルゴ・ブロモ・アングレック号(ジャカルタ〜スラバヤ間)などが登場してから、主要都市間の快適な旅が可能になりました。これら特急列車のスペシャルクラスは、急行のエグゼクティブクラスの2倍近い料金ですがが、ゆったりしたシートで乗務員の対応もよく、食事やスナックのサービスもあります。
 鈍行列車は、冷房なしで座席のシートも固く、各駅に停車し、特急・急行列車の待ち合わせがあるので、目的地に着くまでかなり時間がかかります。ドアもついていないおんぼろ車両がほとんどで、一般の観光客にはおすすめできません。利用客の大半はインドネシアの庶民で、お弁当(ナシ・ブンクス)や飲み物などを売り歩く物売りや、流しの歌い手(プガメン)などでにぎやかです。

■列車の時刻と切符の買い方

 鉄道のダイヤは、平日と日曜、祝祭日の違いはありません。レバラン(断食明け)など特別な祝祭日には、臨時列車が運行されたり、通常より車両を増やした編成になる。特急列車は、最近ではダイヤ通りに運行されるようになってきましたが、予定の時刻前には駅に行き、のんびり列車の到着や出発を待つというのが基本です。

 列車の切符は、1週間前から始発駅の前売り窓口で購入できます。出発当日になると、当日売り窓口で発車の約2時間前から発売されるので並んで購入します。当日売り用の割り当てがあるので、早くから並べば、よほど混んでいないかぎりは購入できます。各窓口には、列車の名前と発車時刻が表示されているので、確認してから並びましょう。ジャワ島では、鉄道での移動は安全で確実なことから人気が高く、利用者も年間を通じて多いため、出来るだけ事前に切符を購入ておくとよいでしょう。手数料を払えば、特急列車の切符を取り扱っている旅行代理店でも購入できます。

■ポーター

 インドネシアの駅にはクリと呼ばれている背中に番号のついた制服を来たポーターがたくさんいます。自分の乗る列車や車両がわからなかったら、彼らに荷物を持たせて座席まで案内してもらいましょう。クリの料金は3,000〜5,000ルピア。必ず席まで案内してもらってから支払いましょう。やや少な目に払って、不服そうだったら1,000ルピアくらい上乗せすればよいでしょう。

■携行品の管理

 車内で気を付けることは、まず携行品の管理です。大きな荷物は座席の下や棚の上など、自分の目の届くことろに置き、貴重品は必ず手元に置きます。エグゼクティブクラス以上の車内の冷房は効きすぎているので、冷房対策の靴下や上着は必需品です。車内で毛布や枕の貸し出しサービス(有料)を利用してもよいでしょう。

■下車について

 インドネシアでは、駅名の表示が中央部にしかなく、停車駅を知らせる車内放送もないので、慣れていないとどこの駅に停車しているのかわかりません。終点まで乗車するなら問題はありませんが、途中駅で降りる時には、自分の降車駅を車掌や周囲の乗客に予め知らせておき、降車駅に着いたら声をかけてもらうよう話しておくとよいでしょう。駅にはたいてい5分以上停車するので、確認してから下車しましょう。


インドネシア特急列車時刻表&運賃表


■タクシー・ハイヤー


■タクシー

 最近はメーター付きタクシーが地方都市でもかなり普及してきました。しかし、残念ながら、タクシーの評判は概して悪く、特にジャカルタなどの大都市では、外国人と見るとメーター使用を拒否したり、遠回りをするなどの悪質なケースが目立ちます。また、タクシー強盗の被害もあります。

 比較的評判の良い会社が何社かありますが、ブルーバード・グループのタクシーは安心です。たとえば、ジャカルタのBLUE BIRD, LINTAS BUANA, MORANTE, CENDRAWASIH, PUSAKA NURI, PUSAKA SENTRA, PUSAKA BIRU、バリ島のBALI TAKSIで、バンドゥンではグマリパ・タクシーが信頼が厚いようです。

 ブルーバード・グループのタクシーは青い車体が目印ですが、他にも青い車体のタクシー会社がありますので、注意しましょう。ブルーバード・グループのタクシーについては次のWEBをご覧ください。
 http://www.bluebirdgroup.com/taxis_in_jakarta.html

 タクシー初乗り料金はジャカルタで1,500〜2,000ルピアが相場です。市内はメーターを使うが、遠出する際には交渉制か会社取り決めの料金が設定されています。また、交通渋滞の要所はたいていのタクシーは行きたがらないので、交渉次第です。空港や駅にたむろする白タクは、後でトラブルのもととなるので、利用しないほうが賢明でしょう。ジャカルタやバリの空港は、通常、チケット制になっていて、窓口でタクシーチケットを買って乗車します。

■ハイヤー

 バリ島のゴールデン・バード、ジャカルタのシルバー・バードなどのハイヤーは、タクシーよりも料金は割高ですが、旅行者でも安心して利用できます。空港にもカウンターがあります。



■長距離バス

■夜行バス

 長距離バスの中では、ブス・マラムと呼ばれる夜行バスに人気があります。走行中、暑くないし、夕方出発して早朝には目的地に着くので(スマトラ縦断のバスなどで何日もかかるのは別ですが)、時間が有効に使えるからです。ロレナやクラマッ・ジャティなどのエグゼクティブバス会社は、夜行バスのみの運行をしています。冷房、独立リクライニングシート、トイレ、食事やスナックにビデオ、カラオケ完備とサービスも充実しています。これらのバスのチケットはバス会社の代理店などで予約・購入できます。

■長距離バス

 各都市の移動で、インドネシア庶民にもっとも利用されているのが長距離バス。インドネシア全土に渡って最もポピュラーな移動手段の長距離バスにも様々な選択肢があります。通常、庶民が移動の際に使っているのは、冷房なしのオンボロバス。ダンドゥットなどのカセットをガンガン鳴らしつつ、開けっ放しにしたドアの戸口に立った車掌が、行き先を連呼しながら猛スピードですっ飛ばします。街道で待つ客を一人でも多く拾おうと、ライバル社のバスとすさましいデッドヒートを繰り広げるので、抜きつ抜かれつ、言いようによっては、まさにスリル満点です。
 多少、余裕のある階層は、パタス・アセ(PATAS AC)と呼ばれる冷房付きのやや小ぎれいなバスを利用します。停車場所が限定されているので、目的地まで早く到着することができます。これらのバスは予約などは特に必要なく、本数も多いので、思い立ったらすぐ行動できるのが利点です。
 ただし、治安や安全面などで、これらのバスは外国人観光客にはあまりお勧めできません。

■バスターミナル

 ジャカルタなどの大きな都市では、行き先によって複数のバスターミナルがあります。中ジャワ、東ジャワ方面行きはジャカルタ東部にあるプロガドゥン・バスターミナルから、バンドン、スカブミなど西南方面に向かうバスは、ジャカルタ南部のカンプン・ランブタンから出発という具合です。宿などでよく確認してから出かけ、ターミナルに着いたら、目的のバスを見つけて乗り込んで発車を待ちましょう。
 チャロと呼ばれる客引きが寄って来ますがが、彼らはバスの運転手からコミッションをもらっているので、特にチップをあげる必要はありません。自称、ポーターも声をかけてきますが、荷物は出来るだけ自分で持ったほうが賢明でしょう。運行スケジュールはあってないようなものなので、満席になるまで延々待っていたり、ガラガラでもすぐに出発してしまったりします。


■ジャワ島のトラフェル(ミニバス)


■トラフェルとは?

 長距離バスは簡便で経済的ですが、バスターミナルの治安があまり良くないことや道中の安全面を考えると、現地の事情がわからない旅行者にはお勧めできません。その場合、特に、女性の一人旅などには、ジャワ島ではトラフェルと呼ばれるミニバスの利用がより安全といえます。主要都市間を結ぶトラフェルは、スズキや三菱のバンを車両に使い、定員6〜8人、冷房車は料金がやや高めに設定してあります。市内であれば送り迎えしてくれるので、目的地の地理に不案内な時や荷物の多いときに便利です。長距離のトラフェルは、途中で何回かドライブインでの休憩タイムがあり、食事やトイレはその際にすませます。欠点は、乗客全員を各地でピックアップして目的地まで送り届けるため、満席の時などは時間がかなりかかることです。

■トラフェル予約方法

 トラフェルの利用方法は、エージェントに電話して空いている便の好みの座席を予約し、料金は利用の際に運転手に直接支払います。距離や定員数などによってまちまちですが、チレボン〜バンドゥン間(定員8名、130kmで所要時間4〜5時間、冷房車使用)が「4848」利用で13,500ルピアです。グループでの旅行であれば、トラフェル全席を買い占めてしまうという手もあります。ルートを外れなければ、多少の寄り道も可能なのでちょっとしたチャーター気分です。トラフェル会社は各町に何社かありますので、現地で情報を収集して、車両のメンテナンスや評判の良い会社を探してください。



■バリ島のベモ(ミニバス)


■バリ島の庶民の乗り物、ベモ
 バリには、電車や市内バスなどの公共輸送機関はありません。庶民の足となっているのは、ベモと呼ばれるミニバスです。日本のワンボックスカーの座席を改良した車で、椅子は車体の内側に沿ってベンチのように2本。これで10名ほど乗ることができます。ベモの路線は決まっているので、たいていの所へは、これを乗り継げば行けます。
 しかしながら、ベモを乗りこなすには、かなりの慣れが必要で、しかも、必ずしも安全な乗り物ではありません。スリなども多いので、荷物や大金を持ち歩くような旅行者には、あまりお勧めできません。

■ベモ乗り方
 まず、地元の人に行き先を告げ、そのベモがどの路線を走っているか尋ねます。その際、おおよその料金も聞いておきましょう。教えてもらった道路の脇に立ち、ベモが来たら右手を水平に上げ、止まるよう合図します。 乗り込むときに念のために目的地を通るかどうか、運転手もしくは車掌に確認します。目的地に着いたら、「ストップ」とか「キリ」(「左に寄せて」の意味)と言って、車を止めてもらいます。降りるときに、黙って、事前に聞いておいた料金を支払います。もし運転手や車掌に「料金が足りない」と言われたら、さらに1000ルピア支払えばよいでしょう。
 ベモは、ベモターミナルから乗ることもできます。ベモターミナルは、ベモの始発駅であり終点でもあります。ベモターミナルは人の出入りが激しいので、スリやひったくりに遭わぬよう、道ばたから乗るとき以上に注意しましょう。

■ベモの料金
 相場は、近場で1000ルピア、かなり乗っても2000ルピア程度と見ておけばいいでしょう。デンパサールには、次の3つのベモターミナルから、それぞれの行き先のベモが出ています。( )内は料金相場。

○テガル・ターミナル(Terminal Tegal)
 行き先:クタ(1000ルピア)、空港(1000ルピア)、ケレナン(1000ルピア)、ジンバラン(1500ルピア)、ヌサドゥア(1500ルピア)

○ウブン・ターミナル(Terminal Ubung)
 行き先:ムンウィ(2000ルピア)、タバナン(2000ルピア)、クディリ(2000ルピア)、ブドゥグル(3000ルピア)、シンガラジャ(3500ルピア)、ギリマヌ(3500ルピア)

○バトゥブラン・ターミナル(Terminal Batubulan)
 行き先:クレネン(1000ルピア)、ウブド(1500ルピア)、バンリ(1500ルピア)、キンタマーニ(2000ルピア)、クルンクン(2000ルピア)、チャンディダサ(2500ルピア)、アンラプラ(2500ルピア)

 

■バリ島のシャトルバス(ミニバス)


■シャトルバスとは?

 ベモよりも安全で、主要地区を定期的に結んでいる乗り物にシャトルバスがあります。ただし、シャトルバスは観光客向けの乗り物なので、事前に予約を入れる必要があります。また、客をピックアップして回るので、目的地到達までに意外に時間がかかることもあります。シャトルバスの会社には数社ありますが、最大手はプラマ(Perama)社。

■プラマ社の料金と便数

 プラマ社の場合、予約は出発時間の30分前まで。2000ルピアの割増料金で、ホテルまで迎えに来てくれる。
 主なルートの料金と1日の便数は、次の通り。
・クタ〜サヌール(7500ルピア。1日7便)
・クタ〜ウブド(1万ルピア。1日7便)
・サヌール〜ウブド(7500ルピア。1日7便)
・クタ、サヌール〜キンタマーニ(1万5000ルピア。1日1便)
・ウブド〜キンタマーニ(1万ルピア。1日1便)
・ クタ、サヌール〜ブトゥグル(1万5000ルピア、1日1便)
・ クタ、サヌール〜チャンディ・ダサ、パダンバイ(1万5000ルピア、1日3便)
・ウブド〜ブドゥグル(1万ルピア、1日1便)
・ウブド〜チャンディ・ダサ、パダンバイ(1万ルピア、1日3便)
・クタ、サヌール、ウブド〜ロフィナ(2万ルピア、1日2便)
・クタ、サヌール〜イェサニ(2万5000ルピア、1日1便)
・ウブド〜イェサニ(2万ルピア、1日1便)

■プラマ社の連絡先

・クタ(住所:Jl. Legian No. 39 電話:751551 FAX:751170)
・サヌール(住所:Warung Pojok, Jl. Hangtuah No. 31 電話:287594)
・ウブド(住所:Jl. Hanoman 電話:973316, 974722)
・ロビナ(電話:0362-41161, 41104)
・パダンバイ(電話:0363-41419)
・チャンディ・ダサ(電話:0363-41114, 41115)
・ブドゥグル(電話:0368-21011)