KEIKOのとにかくインドネシア!
         Pokoknya Indonesia!

       Vol. 9 インドネシアへ里帰りするの巻
            ★ジャカルタ インドネシア大学 Kansas編





 みなさまこんにちは。INJインドネシア語講師KEIKOです。ゴールデンウィークはどのように過ごされましたか?きっと楽しい時間を過ごされたことでしょう(^o^)。KEIKOはなぁんにもしないというとっても贅沢な時間を過ごしました。(ようはゴロゴロしてたってことです(笑)。)

 さてさて、「インドネシアへ里帰りするの巻」。続いてはKEIKOの第二の青春の学び舎インドネシア大学編突入でーす。(*^-゚)vィェィ♪インドネシア大学(Universitas Indonesia。略して UI)とはインドネシアの東京大学と言われているインドネシア有数の国立大学です。学部は10を超え、学生は20,000を越えるというマンモス大学。この大学出身の有名人も結構いて、ROCKバンドDEWA(デワ)のボーカリストOnce(オンチェ)や、女の子三人組のAB THREE、はたまた以前ご紹介したヒット映画「Ada apa dengan Cinta?」(邦題ビューティフルディズ)の主演男優Nicholas(ニコラス)もこの大学出身。Nicholasはまだ在学中かな?


インドネシア大学の校章
      
文化教養学部入口。学部ごとに複数の校舎があります。KEIKOが入り浸っていたのはガムランレッスンルームのある旧文学部9号棟でした。
 UIは学部によってDepokとSalembaの二箇所にキャンパスがわかれていて、Depokにキャンパスがある文化教養学部(Fakultas Ilmu pengetahuan budaya。数年前に学部名が文学部(Fakultas Sastra)から文化教養学部に変わりました。KEIKOが在学中は文学部という名前だったので、未だに新しい学部名にはなじみがありません(笑))には外国人向けのインドネシア語学科「BIPA(BAHASA INDONESIA UNTUK PENUTUR ASING)もあります。日本人を含む多くの外国人がここでインドネシア語を学んでおり、KEIKOもBIPAの卒業生の一人です(*^-゚)vィェィ♪。

 Depokのキャンパスはそれはもう広い敷地で、構内には図書館はもちろん、学食、売店、スーパーマーケット、お祈りのための教会、銀行、池まであり、あまりに広いキャンパス内を移動するための黄色いバス(bus kuning)が構内を走っています。方向音痴なKEIKOは何度もキャンパスで迷子になり、「文学部はどっちですかあ〜。」と半泣きで   ・°°・(>_<)・°°・。 道を尋ねたものです(笑)。


Kansas。わらぶき屋根にカラフルな丸テーブル。一日中、大学生でにぎわっています。
 そんな第二の母校へ今回の里帰りでも行ってきました\(o⌒∇⌒o)/。UIについてお話したいことは山ほどあるのですが、今回は在学中ほとんどの時間をそこで過ごした愛すべき学食をご紹介したいと思います(⌒・⌒)ゞ 。学部ごとに点在している数ある学食の中でもっぱらKEIKO達がたまっていたのは旧文学部の食堂 (kantin Sastra)。頭三文字ずつ取ってKansasと呼ばれており、学部名が変わった今でもKansasはKansas(笑)。授業とジャワガムランのレッスンの時間以外はずーっとそこにたむろしていました(笑)。 

 学食といっても日本のそれとは若干異なり、どちらかというとショッピングセンターにあるフーズコートのようなイメージかな。gado-gado(温野菜サラダのピーナツソースがけ)、bubur(おかゆ)、nasi goreng(焼き飯)、mie goreng(焼きそば)、sate ayam(ヤキトリ)、soto ayam(チキンスープ)などのインドネシア料理がメインで、他にトーストやフレッシュジュースもあります。これらのおいしいことおいしいこと。未だかつてKansasのインドネシア料理よりおいしいものを食べたことがありません。学食ということもあり、道端のwarung(屋台)やkaki lima(手押し車風屋台)よりも若干安く、しかもおいしい(*^o^*) 。

 でも、もちろんいいことずくめというわけではなく、食事をするという意味では、決していい環境とは言えません。というか、積極的によくないと言えます(笑)。だって、とても衛生的とは言えないんですもの(´〜`ヾ)。良く言えばオープンカフェ。でも実態はおしゃれに改築したつもりのわらぶき屋根は雨漏りし、雨が降ると民族大移動よろしく雨漏りしないテーブルへ移動を迫られる始末(笑)。

 改装したての時はカラフルできれいだったイスやテーブルも、今では雨漏りと吹きっさらしの環境のせいで食卓とは思えない汚さ。油断していると学内に住み着いているネコ達がテーブルに乗ってきてayam goreng(フライドチキン)を横取りされちゃいますL(>0<)」。やってくるのはネコだけではありません。鈴を振り歌を歌いながらビニールの袋(ほとんどが詰め替え用の柔軟材の袋(笑))を差し出し小銭を集めている幼子や、pengamen(プガメン)と呼ばれる、よく言えば流しのストリートミュージシャンが、ギターをかき鳴らしながらやはり小銭を集めにやってきます。そんなKansasですが、KEIKOにとってはたまらなく愛しい場所の一つで、在学中は食事も勉強もおしゃべりもみんなこのKansasでやりました。(=^0^=)。

Kansasには小さなお店が集まってお り、ちょっとしたフーズコートのようです。


KEIKO大好物のsoto ayam(チキンスープ)。これがゲキウマ!。白いご飯と一緒に食べるのが一般的です。
 一年待ちに待ったKansasのsoto ayam (チキンスープ)を食べずに日本に帰れるかぁぁぁ(≧ε≦)ノ 、と気合十分に母校へ。連絡をとっておいた友人達と共に向かうのは、もちろんKansan(笑)。だって、ここがみんなに会える確立ナンバーワンの場所なんですもの。予想通り、みんなここにたまっていました(笑)。

 愛すべき友人達の話は次回に回すとして、このKansasで毎回感心するのがインドネシア人の記憶力の良さというか、人の顔を覚える能力の高さ。日本に帰国してからは1年に1度しかこのKansasに来ないのに、以前、たった一度だけ紹介してもらった学生が「KEIKO〜。久しぶり。」と声をかけてきてくれます。顔と名前を覚えるのが苦手なKEIKOは、だ、だれっ?( ;゜▽゜)と思いながらも、「久しぶり〜。元気だった?(o ̄∀ ̄)ノ」と挨拶を交わし、親友に「今のだれ?」とこそこそ聞く始末(笑)。


このお店は食べたいものを食べたいだけお皿によそり、とった分だけお金を払うシステム。料金体系はアバウトでおばちゃんの言い値を払います。飲み物はアボガドのフレッシュジュース。チョコレートソースを混ぜて飲みます。これが結構おいしい♪
 それからもっと感心するのがKansasのお店のおじちゃん、おばちゃん、お兄さん、お姉さん。Kansanでは店先に料理を注文し、席で待っていると運んでくれるシステムなのですが、どこに座っているかわからない注文者をちゃんと見つけて運んでくれるのです。だれが何を注文したかちゃんと覚えてるんですね。これがすごい!しかも実にアバウトな支払い方法(注文時に払う人、料理と引き換えに払う人、食べ終わって帰る時にお店に払いに行く人、実に様々。)にも係らず、誰が支払い済みで誰が未払いかちゃんと覚えているんです。すごい!これはもう一種の職人技です!だからこそ、全額回収できているのかしら?とこちらが不安になってしまうほどアバウトな支払い方法でもちゃんと成り立っているんですね。

 あわよくばタダ食いできてしまいそうなシステムでも学生達はちゃんと支払うという当たり前のことを見るにつけ、インドネシア人の善意に触れているようで何となくうれしいKEIKOです(*^o^*) 。


 小さな幸せをおすそ分けしつつ、次号インドネシア大学、学生編に続く・・・

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