KEIKOのとにかくインドネシア!
Pokoknya Indonesia!

Vol.23 セキュリティボックスに○○○入ってますか?の巻






みなさまこんにちは。INJ インドネシア語講師KEIKOです(^―^)ノ“。
先日、初めてお会いした方に「コラム読んでます〜。とっても面白いです(o^-^o)」 とお声をかけていただきました。
(*^-゚)vィェィ♪ありがとうございました。
楽しみにしてくださっている方がいらっしゃるのに忙しさにかまけてご無沙汰してしまってごめんなさいっ(≧ε≦)ノ 。
2009年も面白インドネシアネタをお届けしたいと思いますのでよろしくお願いします(^o^)。

さて2009年第1号。やっぱり面白い話がいいよねーということで、最近入手した面白インドネシアネタをお送りしまっす。

インドネシア人と日本人の間には、文化、宗教、生活習慣等、様々な違いがあります。それらの理由から、日本人には想定外な発想や言葉が飛び出してきて混乱することもしばしば。これはそれを絵に描いたようなTim Keikoジャカルタ支部(INJのKEIKOクラスを卒業してジャカルタへ赴任されたみなさんで構成されているチーム)メンバーPさんの面白体験談。KEIKO流のノリにアレンジにてご紹介しま〜す。(体験自体は間違いなくノンフィクションですが、主人公“ボク”のリアクション等はKEIKO風解釈でアレンジしてありますのでご了承ください(^―^)ノ”)



スラウェシ島。
ウマのおしりにたなびく長いしっぽのような形ですね。

出張でスラウェシ島某所の、決して豪華とは言えないながらも宿泊には申し分ないホテルに泊まった時のこと。老朽化のせいか、操作ミスのせいか、セキュリティボックスが開かなくなってしまいフロントへ助けを求めると

「セキュリティボックスの鍵はここにはないんです。お部屋係が持っていて・・・。」

となぜか渋い顔のフロントマン。
ははぁん。
せっかちな外国人に、なにぃ、ふざけるなー早くしろ〜と怒られるんじゃないかと心配してるんだな。いるいる、そういうヒト。でも大丈夫。そんなちっちゃい男じゃありませんよ〜、ボクは。精一杯おおらかな笑みを浮かべて次の言葉を待つボクに、渋い顔のままフロントマンが恐る恐る一言。

「で、どうします?」
(゚o゚;) はい?え、えっと〜「どうします?」って聞いたよね、今。間違いじゃないよね。
「どうします?」ってアナタ。鍵持ってきてもらう以外に選択肢はあるとでも??あ、ないこともないか。それじゃぁ仕方ないなぁ。せキュリティボックスを開けるのをあきらめま〜すみたいな? って、ないない(笑)。もしかして面倒くさいのかっ?お部屋係を呼ぶのが面倒くさいのかっ?( ̄ヘ ̄)
いやいや、これくらいじゃぁ怒りませんよ〜。そんなにちっちゃい男じゃありませんからね。ボクは。
(まだ余裕アリの2回目)

『持ってきてもらってください』

ところが鍵を持ってきてくれた部屋係がフロントマンに輪をかけて渋い顔。しかも鍵を手にしているにも係らず一向に部屋へ向かう様子もなし。このただならぬ様子。
いったいどーゆーことやねん!!
早くしてほしいんですけどぉぉぉヾ(`ε´)ノヾ、。
だめだめ、この程度で怒っていたらインドネシアでは生活できません。ボクはそんなちっちゃい男じゃありませんっ!
(ちょっと余裕がなくなってきた3回目)。

冷静に冷静にどうしたの?と聞くと、困惑しきったフロントマンが勇気を振り絞って口を開きます。
「お客様、実はですね。セキュリティボックスに貴重品が入っている場合は、ホテルのセキュリティ担当が立ち会わないと開けられないんですよ」
ふぅ〜ん。こんな田舎だけどちゃんとしたセキュリティシステムになってていいじゃない?で?まさかお笑いのネタじゃあるまいし、また「どうします?」って聞くんじゃないだろうねぇ。
ハハハと乾いた笑いを飛ばしながらもぬぐえない不安感。
えぇ、確かに「どうします?」とは聞かれませんでした。聞かれませんでしたけれどもね。彼の口から出てきた言葉は更に上行くまさに想・定・外!!
「ということなのですが、お客様・・・・」

「セキュリティボックスに貴重品は入ってますか?」

『入っとるわ〜!!ヽ(`Д´)ノ 何のためのセキュリティボックスやねん!!貴重品以外に何いれろっちゅーねん。(ノ`△´)ノ』
・・・と、ちゃぶ台をひっくり返したい気持ちをぐっとおさえて。ここはインドネシアのスラウェシ島。この程度のことで声をあらげてはいけない。ボクはそんな、ちょ、ちょ、ちょっちゅな男じゃありませんからね。(相当余裕なしの本日4回目。ちゃんと言えてないし(笑))。
深呼吸三回。人という文字を手のひらに書いて飲み込めばいいんだったっけ?あ、それは緊張した時か、わけわからなくなりつつもここは丁寧に・・・

『入ってますっ!!!!!(`□´)〆』

あ、ちょびっとだけ口調強くなっちゃった。えへっ。(笑)。

入っていますと伝えた後、セキュリティを呼ばなきゃ〜、大変だぁ〜と大騒ぎ。無事セキュリティボックスが開くまでもうひと悶着あったのは言うまでもありません。

TAMAT(終わり)

ジャカルタのPさんからの面白ネタでお送りしました2009年第一号いかがでしたか?お楽しみいただけましたでしょうか。

KEIKOにとっては、ちょっとした民族性の違いなどでしょっしゅうムキ〜ヾ(`ε´)ノヾとなりながらも憎めないのがインドネシア人の友人達。インドネシア人の友人からみれば、理解できないことでしょっちゅうムキ〜となられるけど、それはそれで愛おしいのが日本人。お互いの文化や民族性の違いに理解を示しながら仲良くやっていきたいですね。そしてそして、KEIKOってば、なんだかんだ言ってもインドネシアもインドネシア人も大好きなんだなぁとしみじみ感じつつ、次号へ続く・・・

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